新年のご挨拶(金子隆昭)
会員の皆様、新年あけましておめでとうございます。
日本の医療にとって大変重要な年だった2025年も、もはや過去のものとなりましたが、これまでの地域医療構想では、急性期と回復期の病床数の調整のみに終始してきた感が否めません。それにしても地域医療構想の策定段階では、2040年まで入院患者数、救急搬送数は増加すると予想されていましたが、新型コロナのパンデミック以降、入院患者数は減り続けており、予想と大きく乖離してきているようです。また、救急搬送数も地域によって違いはありますが、減少している地域もあるようです。そして2025年には日本の多くの病院で経営状況が大変厳しくなっていることが明らかになりました。これこそが日本の医療にとって最大の2025年問題だったと思われます。
昨年暮れには令和8年度の診療報酬改定率が公表され、12年ぶりのプラス改定となることが決定されました。さらに令和7年度の厚生労働省の補正予算で医療介護等支援パッケージとして1兆4000億円の支援がなされることになりました。これまでマイナス改定が12年間続いてきたことを考えますと、政府の方針が大きく変わったことの現れだと思います。国もさすがに日本の医療が危機に直面していることを真摯にとらえてくれた結果ではないかと思います。支援パッケージが出血に対する止血とすれば、診療報酬のプラス改定は輸血に当たるでしょう。回復するにはまだまだ輸血が必要に思われますが、高市政権は病院経営の窮状、そして医療の大切さを理解してくれていると期待したいものです。
今後、2040年に向けて、新たな地域医療構想が本格化してまいります。新たな地域医療構想では、在宅や介護も組み込まれ、ますます医療と介護の連携が重要視されてきます。地域医療・介護研究会JAPANでは、介護分野も充実させ、医療と介護の橋渡し的な役割を担うべく努力して参ります。会員の皆様には是非とも強いご支援の程、よろしくお願いいたします。
NPO地域医療・介護研究会JAPAN
役員一同代表 金子 隆昭