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理念

地域医療を考えるうえで、医師や看護師が不足している地域の問題もさることながら、住民への啓発不全により何の関心も示さない人々の多い環境下においては、どんなに立派な構想を立案しても、本当に必要な医療・介護の提供は実現することができません。
本来、地域医療という構想においては、患者の流入・流出や構想圏域の広さ、同規模同一機能病院の有無、専門性の高さなど調整・解決し難い課題があります。選択と集中が進み過ぎて「ミニ東京」が各地に出現し、その周辺地域では医療崩壊に向かう恐れもあります。また、その側面として国や都道府県の示すデータは古すぎたり、曖昧で信用し難いとの医療現場の声もあります。
他方で我々は現在、任意で開催している勉強会を通じて情報提供や情報共有の機会を持っており、広い地域に散在している病院間及び医師間の連携、団結に役立っています。更には、行政や介護施設との他職種協同にも寄与しております。
「ミニ東京」ではなく地域が主体となる医療・介護を提唱し、大きな単位で集約されたマクロな情報から個々収集し集約した出来る限りミクロな情報を活用することのできる環境づくりを目的として、医療・介護の現場で最新かつ最良の情報を提供できるようになること、及び医療・介護の現場における最新の情報が当該団体に提供されるようになる仕組みが出来上がれば、その地域と住民に根差した理想的な医療・介護の提供を実現できます。
つきましては、発起人を含め、医療介護従事経験者や、学識経験者その他、医療介護にかかわるものがその知見を生かすことで地域医療介護の活性化に寄与し、医療介護の偏在による衰退を阻止する活動をもって、コンパクトネーション(造語)にならずに、美しき日本の国土にバランス良い人口分布を促すこと、そして地域住民の生命を守ることが出来ると考え、LMC(Local Medical Care)を設立する運びとなりました。
今般、当団体を設立することで会員を募り、各々保有する知見見識等の知的資産を共有することで最新の情報をもって研究し、直接的に現場へ反映することのできる仕組みづくりを図ります。ついては、医療・介護に関わる直接的間接的な個人や他法人等の団体とも連携し、地域の住民に根ざした理想的な医療・介護の提供の実現に邁進してまいります。

追伸
尚、本会の目的の一つは、高齢少子化のトップランナーである我が国の経験をアジアはもとより、全世界にも発信する壮大な計画でもあります。

平成30年7月 吉日