コラム 『白ヒゲの言いたい放題』

No.34 久し振りにLets go Gakkai

読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋、皆様は何の秋?ここはコロナ第6波対策万全の秋にしたいところである。
さて先日、1年順延となっていた第59回全国自治体病院学会が奈良で開催され参加してきた。学会長の南奈良医療センター院長で当会会員でもある松本昌美先生からは事前登録2,190人との発表があったが、天候にも恵まれ実数はもっともっと多かったように感じた。用意した2,500のコングレスバッグが全て無くなったということからも。一昨年に私の故郷で開催された第58回徳島学会にも決して引けを取らない参加者数であった。ハイブリッドのオンライン参加予定者の中にも現地出席された方が多かったのであろう。折しも秋の正倉院展が開催されており、学会終了後に予約されていた方もいるのでは…。
会は医療発祥の地奈良らしく、悲田院や施薬院などを創建し社会保障の母とも言われる光明皇后にまつわる県民公開講座、そしてランチョンセミナーでは和漢薬のパイオニア「ツムラ」のセッションもあった。モーニングセミナーは忽那阪大教授のコロナ関連の話。特に後遺症は私の知人にもあるので興味深く拝聴した。学会時に利用したタクシーの運転手から「若い女性が大勢駅から降りているのを久し振りに見た。何の会ですか?」と尋ねられ、もう1人の運転手からは「自分の発表が終わったら法隆寺と女人高野の室生寺にレンタカーで向かったらしい。看護婦さんもコロナ疲れをとりに来たんでしょうね」と。
学会には知識の深化や情報交換、顔の見える関係構築以外にも色々な効能、特に主催した方々には大きな自信とより強い絆が結ばれたことと拝察する。会員諸兄姉には久し振りに学会の秋、現地参加をお勧めしたい。学会は地方創生の大きな柱とも成り得ると考えるところである。蛇足ではあるが単位取得の為ならオンライン参加でもOK。

 

 

 

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