コラム 『白ヒゲの言いたい放題』

No.5 全国を駆け巡って

皆様 2019年己亥年 明けましておめでとうございます。  
前回は11月4日に訪れた久美浜市立久美浜病院までを報告しましたの。今回は、その後訪問した九州、四国、本州、北海道と離島以外の4島を巡っての講演や視察、激励、コンサル等を行ってきましたのでその報告をさせていただきます。  
まず11月7日から9日まで、全国公立病院連盟総会が筑後市立病院吉田正先生のお世話により福岡で行われました。日本最古の病院団体で、この総会には看護部長も大勢集まります。色々な課題が議論され、吉田先生の御配慮で我々LMCの宣伝も資料配布と共にさせていただきました。最終日の病院視察は、平成最後の園遊会に招かれていたため残念ながら参加できなかったのが心残りです。  
続いて翌10日には徳島で講演。私が育った所で、講師が畏友武久先生と2人であったため同郷の知人が多く駆けつけてくれました。「地域包括ケア時代の病院運営」について講演いたしました。22日には鹿児島県の出水医療センターでの市民公開講演会に参加いたしました。人口減や医師不足にもかかわらず、今村管理者と瀬戸院長が"よい医療を効率的に"提供しておられます。「市民や議会をサポーターとして頑張っていただきたい」と話させていただきましたが、議会やサポーターの方々から「もう一度来ていただき、もっと多くの人々に聴かせたい」とアンコールの依頼がありました。心待ちにするとともに少しはお役に立ったのかと喜んでおります。  
30日には北海道の士別市民病院の市民公開講座に半ば押しかけました。北海道支部会議で医師不足や患者減で苦戦していると聞いておりましたので、精神的なサポートだけでもと志願させていただきました。ちょうど翌日に地域包括ケア病棟への移行を控えており、グッドタイミングで「地域ケア病棟が急性期病床より格下という見方はお門違い」ということを色々な例や国の方針、経営上のメリットを混えて解説させていただきました。暖冬ですがこの日は吹雪、根雪となったようです。三好副院長、加藤事務局長を始めどの職員も地元愛、愛院心に燃えておられます。LMCで何か出来ないかと考えております。12名の医師が1桁になったとの手紙を最近いただき、医師の偏在対策のゴールが2030年というのに苛立っております。これでは地域が滅ぶのが先になってしまいます。  
他に前回御報告させていただいた国保君津中央病院の80周年記念式典や東京での公私病院連盟役員会、そして今後の地域医療に大きな影響を及ぼしそうな日本専門医機構の諸会議にも参加し、総合診療の大切さや東京一極集中防止の強化も訴えてまいりました。次回は12月に訪れた淡路での様々な試み、更には今中先生を中心に10年間頑張ってきた日本医療経営機構のフォーラムなどを報告させていただく予定にしております。
さて、1月12日には「第1回LMC研究集会」が開催されます。多くの皆様方の御参加をお待ちしております。今年が皆様と地域にとって良い一年となりますように!!

 

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